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3/05/2014

ある国と王様と宮廷道化師のお話


~~~~   ある国と王様と宮廷道化師のお話   ~~~~


むかしむかし、その土地は干ばつに襲われ、小麦が不作となりました。もちろん小麦の値段は上がります。そこで焼くパンを減らす人もいれば、小麦の値段がもっと上がると考えて手に入るかぎりの小麦を買い集めて蓄える人も現れます。

王様は思惑買いのせいで小麦の価格が上がっている事をすべて知りました。そこで、どの町にもすぐに兵士を送り、投機は国会に対する犯罪であり、今後投機を行う者は厳罰に処すというお触れを出しました。

ですが、自由な市場を押さえ込む多くの法と同じように、その新しい法も問題を悪化させるだけでした。すぐに、小麦が底をついた町が現れます。一方、うわさによれば、蓄えが十分どころか、余っている町もあるそうです。

王様は投機に対する罰金を引き上げ続けます。しかし、小麦の値段はますます高くなっていくばかりです。それも買える小麦が見つかれば、の話です。

ある日、宮廷道化師が王様に近づいて、面白おかしく話します。それは飢餓を終わらせて、賢く慈悲深い統治者とみなさせる計画でした。

その翌日、兵士たちは町から町へ馬で出かけ、投機を罰するすべての法を廃止するというお触れをだしました。さらに、各々の町がその中央市場で、地元の小麦の値段を大々的に知らせてはどうかと提案します。

町はこの提案を受けて、値段を市場に張り出します。初めのうちは、町によって驚くほど値段が高かったり安かったりしました。しかしその後、数日のうちに、投機家たちが値段の差を大急ぎで縮めていたので、町をつなぐ道々は小麦の川さながらに、小麦が行き交います。そして週末には、小麦の値段はどこでもほぼ同じになり、だれもが食べるのに十分な量を手に入れられるようになりました。

鋭いカンで生き延びてきた宮廷道化師は、すべて王様の功績となるようにしましたとさ。

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結局、大部分の経済問題を解決するのは交易である。自由市場、トレードの尊さ、健全な経済は全て同じことを別の言葉で表現しているにすぎない。この意味でトレーダーは闘志であり、英雄である。


D・ジャック・シュワッガー書「続マーケットの魔術師」よりエド・シコーターの推薦より抜粋。








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